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往きのボンベイ

出発前

旅行は好きだけど、いままで行っていたのは欧米。ビザとかもいらないし、向こうで何でも買えるのでとくに準備はいりません。でも今回はインドとケニアだから、出発前にやらなければならないことがけっこうありました。

まずは、イエローカードの取得。黄熱の予防接種を受けた証明書のことで、ケニアに行く人は必ず持参しなければいけないものです。注射なんて中学校以来だからすっごーく嫌だった。でも受けないで黄熱になったらシャレにならないので渋々受けに行く。打ってから10日くらいたたないと効果が現れないというのに、生ワクチンだからやってくれる曜日や時間がけっこう決まっているうえに予約制だったりして、かなりギリギリになってしまいました。打ってくれる女医さんに「顔に嫌だって書いてあるわよ」って笑われてしまった。「久し振りだから緊張しちゃって」とかなんとか答えてるうちにリラックスしてきて、なんとか無事に取得することができました。かったけど、10年有効。31歳まではいつ突然アフリカに行くことになっても平気です。

ケニアは短期間だったらビザはいらないのだけど、インドはちょっと立ち寄るだけでもビザが必要。インド大使館に取りに行ったのだけど、もうその手際の悪さにびっくり。インド人の国民性を垣間見た気がして先が思いやられました。結局2時間くらい並ばされて、申請書で分からないところがあったから空けておいたら怒られたりとかして、まあ発行してくれたからいいんだけど。

あとは虫除け、虫刺され、日焼け止め、胃腸薬など、薬系をマツモトキヨシなどで大量に買い込んだりして当日に備えました。

成田空港

ナツコ ヨウスケ テツ アイちゃん

そして、当日。なんといってもナツコ以外の3人は初対面というこの旅行。人見知りの激しい私としてはドキドキものです。朝9時30分にカウンター集合ということで、ナツコが来ていますように、と祈りながら空港に向かいました。実は前日まで空港までの交通手段について全く考えていなかったため、成田エクスプレスはもう満席、仕方なく普通の電車の急行で向かったので、ちょっと遅刻気味の40分頃到着の予定で電車に揺られていました。

そこにナツコから電話。ヨウスケテツともども20分ほど遅れるということでした。残る一人のアイちゃんは「バカみたいな緑色のジャケットを着てるから探してみて」というわけで到着して見回したら、いました、バカみたいな緑色のジャケット着た女の子。声をかけて、でもチェックインに必要な書類は全部ナツコが持っているので何もできずにいると、すぐに3人+見送り1のオマケ付きの一行が到着しました。

オマケは、あっちゃんというナツコたちの共通の友だち。よく分からないけど前日から4人で飲んでいたらしく、その勢いでわざわざ成田まで見送りに来ちゃったんだって。私は初めて会ったのだけど、同じ学校らしい。なんか、見たことない人種でした。しかし、このあっちゃんにあげるお土産をめぐって後々大変なことになるのでした。

一気に知らない人に囲まれてちょっと気が遠くなっている間にチェックイン。前日の雪の影響で出発は1時間遅れるということで、長い長い暇つぶしタイム。お金換えたり朝ご飯食べたりして過ごしました。

初エア・インディア

ケニアへは日本からの直行便はないので、エア・インディアでボンベイ経由で行くのはケニアに行く手段としてはわりとメジャー。当たり前だけどインド人がいっぱいです。スッチーはサリーを着ているし、機内食は他のも選べるけど当然カレー

エア・インディアの機内食は賞をとったことがあるほど定評があるらしい。実際わりと美味しかったです。元潔癖症で特にトイレに関して異常なこだわりを持つ私としてはインド人のトイレの使い方は耐えられない!と心配していたけど、とりあえず機内のトイレは、きれいではないけどちゃんと紙もついてるし普通で、ひと安心。

5人並びの席ってなくて、私は帰り一人で先に帰るので別のツアーになっていたため、みんなと少し離れた席になりました。インド映画見ててもつまんないし、音楽プログラムはちっとも機内誌通りじゃなくて訳わかんないし、本とかも特に持ってきてなかったので、ひたすらごんごん寝て、機内食で起きて食べて、という感じ。

ボンベイ経由っていうのは知ってたけど、その前に一度デリーで着陸しました。客の入れ替わりが多少あって1時間くらい止まってるんだけど、ボンベイまで行く客はそのまま乗ってなくちゃいけない。から眺めることしかできなかったデリーはやはり謎めいた魅力を湛えておりました。

ボンベイ

デリーから2時間くらいでやっとボンベイに到着。エア・インディアは思ったより揺れなかったし席もわりとゆったりめだったけど、やっぱり日本の航空会社に慣れていると、「長旅」を感じさせる飛行機ではありました。

次のナイロビ行きの飛行機が出るまでの12時間はサハール国際空港の待合室で過ごすという計画。実は市内のホテルに無料で泊まれたらしいのだけど、私たちは知らずに待合室で寝ておりました。でも後からホテルに泊まった人の話によると、迎えのバスが遅れたりなんだりで結局ホテルで眠れたのは1時間くらいだったらしい。

待合室は文明化の象徴として誇示したいのかエアコンが効きすぎて異常なほど寒かったり、テツなんかは靴下の中にズボンの裾を入れるほどがぶんぶん飛んでてこわかったりで、やっぱりよくは眠れなかったけど、まあどっちでも同じだったかなという感じ。きたないけどちゃんと椅子じゃなくてベッドみたいな長くてふかふかのリクライニングチェアみたいなの置いて、横になることはできたわけだし。

寝苦しい夜、初対面の人々とちょっとした交流など行いながら、朝を迎えました。前日にチェックインの方法を空港の人に尋ねたところ、「7時になったら隣のレストランで朝ご飯を食べてそれからここに来なさい」と言われていて、朝ご飯に特に意味があるとは思わなかったので7時にとりあえずカウンターに行くと、やっぱり「朝ご飯は食べたのか」と聞かれた。なんか面白くて笑った。提携でもしてるのかな、などと思いつつ仕方ないので指定のレストランで朝ご飯を食べる。やっぱりカレーとナンでした。すると、提携してるなんて疑ってごめんなさい、エア・インディアに付いてるサービスだったのでした。

食べていると、梶原善とエスパー伊東を足して2で割ったような日本人旅行者に話し掛けられる。「やっぱカレーなんっすね」報道カメラマンをなさっている方で、サバイバルな一人旅に慣れておられる様子。相当キャラの強い人物で、その後も私たちの会話においてよくモノマネされることとなりました。

成田からケニアに送った荷物の確認のため外に連れ出された。一瞬だけ吸ったインドの空気は熱く、改めて空港内の冷房の効きすぎを確認しました。飛行機があまりにも間近にあったので写真を撮ろうとしたら、フイフイって口笛付きの人差し指ノンノンで止められた。そんなこんなでやっとのことでケニア行きの飛行機に乗り込んだのでした。    

 


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